こんにちは。モモブ(@momobulife)です。
2018年の年末からりんご病が流行っているとニュースで報道されています。もともとりんご病は4〜5年の周期で流行ると言われていますが、今年は最多の報告数になっています。
りんご病は正式には「伝染性紅斑」と言われる病気ですが、1度感染すると免疫が出来るため、2度とかかりません。また、子供がかかっても軽い風邪症状や頬が赤くなる、湿疹が出る程度ですが、大人がかかると症状も長引きます。
また、妊婦さんがかかると流産の危険性もあるので注意が必要です。早期発見の仕方と予防対策について紹介します。
りんご病の症状
両頬が赤くなる
りんご病と言えば顔が真っ赤になるイメージがありますよね。特に子供がかかると両頬が真っ赤になるのが特徴です。
中高生や成人になると両頬の紅斑は現れないことが多いです。私も頬が赤くなることはありませんでした。
レース様の湿疹
腕や体、足にかゆみのある網目状の湿疹が出ます。1週間程度で消失しますが、日光に当たったりすると再度出現したり、長引く事もあります。
大体の方がここで皮膚科や内科に受診するとりんご病の診断が出来ます。
むくみ、関節痛
子供にはあまり見られない症状です。
中高生や成人は、手関節や腕、膝の関節痛やむくみが出ることもあります。大人でも症状がない場合もありますが、関節痛やむくみが出たら2〜3週間と長引く事が多いです。
私は仕事も行っていたので、痛み止めを飲んだりしながら過ごしていました。
風邪症状
無症状のこともありますが、軽い風邪症状が見られることもあります。
特に気にする程ではありませんでしたが、私は1日だけ38度代の発熱がありました。
妊婦さんとりんご病の関係
りんご病はヒトパルボウイルスB19の感染によって起こります。
妊娠中に感染したら?
妊婦さんがりんご病に感染をすると、胎盤を通してウイルスが約20%の割合で胎児に感染すると言われています。
また、そのうちの約20%が胎児水腫や心不全、胎児の貧血を引き起こします。特に妊娠初期での感染が問題になることが多いです。
妊娠後期(28週以降)になると感染による胎児水腫や死産の確率は低くなります。
ヒトパルボウイルスB19の感染経路
感染した人の唾液や痰、鼻水などを介して人にうつる飛沫感染です。
また、感染した人と同じカップで飲んだり、お箸やスプーンを使ったりして、ウイルスを自分の口や鼻の粘膜に運ぶこと(接触感染)により感染もします。
リンゴ病特有のレース状湿疹が出る1〜2週間前の「風邪のような症状」の時期に感染⼒があると言われており、ほっぺが赤くなる頃には感染力はありません。
上のお⼦さんが知らないうちに感染していることもありますので、流⾏時期には特に気を付けましょう。
家族がりんご病にかかったら?
りんご病にかかったかどうか分からない妊婦さんは、パルボウイルスB19の抗体(IgM抗体とIgG抗体)を調べてもらいましょう。IgG抗体が陽性であれば、過去にかかった事があるので心配はありません。
現在感染中の方はIgM抗体が陽性になります。過去も現在も感染していない人は、両方とも陰性となります。
IgM抗体陽性の方は、産婦人科で胎児の状況(胎児の心臓や貧血など)をエコーでチェックしてもらいます。
IgM抗体陰性の方は約2週に1度はIgMの検査や胎児の状況を産婦人科で観察してもらいます。
家族がりんご病にかかった時は、慌てずにまず産婦人科で相談しましょう。
感染予防と対策
りんご病を予防するワクチンはありません。
また、子供がりんご病にかかっても、気付くのはほっぺが赤くなってからと感染力がなくなった時期です。
特にりんご病にかかった事のない妊婦さんは、保育園や学校で流行っていないか、情報に注意しましょう。
免疫力をアップさせる
妊婦さんは普段に比べ免疫力が低下している場合もあります。実際に私も普段かかった事のないインフルエンザにかかりました。
腸内環境を整えましょう!人の免疫細胞の約70%は腸内にあると言われています。その為、腸内環境を整えることが大切なのです。
マスクの着用
飛沫感染を予防する為にはマスクの着用が効果的です。
外出時だけでなく、家族にりんご病の初期症状である風邪症状やりんご病にかかっている場合は、マスクをしておきましょう。
手洗い
りんご病は、飛沫感染だけではなく接触感染もするため、大流行することもある病気です。その為、りんご病を予防するためには手洗いを徹底することが大切です。
【手洗いのポイント】
- よく泡立てた石鹸を使うこと
- 指や指間、爪、手背などもしっかり洗うこと
うがい
外出から帰って来たら手洗いとうがいを必ずしましょう!
薄めないでそのまま使えるので便利です。
まとめ
りんご病にかかった事があるか分からない場合は、産婦人科の先生に相談して抗体があるか調べてもらうと安心です。
また、流行っている時期や感染が疑われる家族がいる場合は、予防対策をしっかりしましょう。